21代目社長と社員でつくる! 400年の発酵屋ブログ
2023.12.13

『見えぬものでもあるんだよ』

今年もクリスマスシーズンとなりました。青源本店のある宇都宮市の中心市街地でも「うつのみやイルミネーション2023」が開かれ、光のきらめきが街を彩っています。

 

実は青源内にも、まるでイルミネーションのような美しい世界があります。

 

青源にそんな場所あったっけ?と、お思いのみなさん。無理もありません。どんなに目を凝らしても見えないのですから。

それは極めて小さな、小さな世界。味噌や甘酒にいる微生物たちの営み、命の輝きが織りなす万華鏡のような世界。

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味噌や甘酒など、日本の発酵食品づくりに欠かせない微生物、麹菌。アスペルギルス属というグループに属するカビです。丸い球のように見える胞子の大きさは3〜10マイクロメートル(1マイクロメートルは千分の1ミリメートル)。思わず息をのむ美しさです。

 

こちらの楕円形は、酵母菌です。酵母菌にはたくさんの種類がありますが、みそにおける主要酵母菌はサッカロミセスセレビジエという耐塩性酵母。よおーく見ると、ひとつひとつの菌にもまるで個性があるようで、かわいらしいですね。

 

青源本店で提供している『生の甘酒』(非加熱)に存在する微生物たち。そこには酵母や球菌、棹菌など、さまざまな姿が。生きた発酵食品を目で見て確認することができます。

 

こちらは味噌や甘酒の中に存在している微生物の一種。写真を眺めて「宇宙みたい」と感動するスタッフもいました。まさに生命の神秘。小さな微生物たちの大きな世界。

 

これらは青源味噌品質管理課の齋藤博文さんによる顕微鏡写真で確認された微生物たちの姿です。この写真を見た瞬間、童謡詩人・金子みすゞさんの「星とたんぽぽ」の詩の一節がよぎりました。

 

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

 

微生物たちの存在が、とても尊く、愛おしく感じませんか?

 

イルミネーション巡りに合わせ、微生物たちの命が輝く発酵食品の力を借りて、冬を健やかに過ごしましょう♡

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