21代目社長と社員でつくる! 400年の発酵屋ブログ
2023.10.30

青源オリジナルブランド「E’s kitchen」~青源のひとびと~

青源本店に「E’s kitchen」のロゴが入った商品があるのをご存じですか?イーズキッチン。略して「イーズ」。スタッフには、そう呼ばれています。

 

イーズは「生きている発酵食品をお届けしたい」との思いから誕生した青源オリジナルブランド。開発と調理を担当しているのが、坂寄悦子(さかより・えつこ)さんです。

今回は数あるイーズの中から「体にいいもの大好き」な筆者むっちゃんが愛してやまない商品をご紹介しましょう。

【生みそキッシュ】

私が抱くキッシュの概念を覆した一品です。キッシュってこんなにおいしいの?初めて食べた時は驚きでした。味付けは、麹をたっぷりと使った極上白味噌のみ。白味噌のまろやかな風味とカボチャとサツマイモの甘みが溶け合います。お肉の代わりに高たんぱく質の大豆「里のほほえみ」を使ったところもポイント。食べ応えはあるのに体にやさしい。実は私、このキッシュをいただきながらワインを傾けるのが至福の時です♡

 

【極上白味噌の生あまざけプリン】

これほど罪悪感なく食べられるプリンがあったでしょうか?砂糖を使わず、甘酒だけのやさしい甘さのプリン。白味噌のコク深いソースが絶妙に合います。火入れをしていないのでプリンの中では味噌と甘酒の麹菌が生きています。文字通り「生プリン」。(小声で)実はこのプリン、都内のとあるフレンチ料理店のシェフも絶賛してくださっています。

 

【みそいなり】

青源最高級の味噌「貴穀」と、希少な西表島産の黒糖でじっくりと煮込んだ油揚げを用いた逸品。いなりの油揚げといったら一般的には、おしょうゆでの味付けですが、イーズのみそいなりは、味噌ならではのコク深さと、深い甘みが特長的です。宮みそと西表島産の黒糖が織りなす粋な味わい。味噌好きにはたまらない。

 

【生の甘酒にんじんラぺ】

ニンジンが細切りで食べやすく、箸が進むおいしさです。砂糖の代わりに甘酒を使っていて、シンプルな味付けなのに、味わい深い。「甘酒にはアミノ酸が豊富に含まれているので、料理の旨みを演出してくれるんですよ」と坂寄さん。坂寄さんが選び抜いたこだわりのオリーブオイルの香り高さもラペの風味を引き立てます♪

 

ほかにも。

 

【生の塩麴】

麹には発酵によって生まれた旨みや甘みがあるので、いつものお料理にプラスするだけでワンランクアップした味わいになります。この塩麹と、切ったきゅうりをビニール袋に入れ、軽く揉んで一晩おくだけで、おいしい一夜漬けのできあがり!お肉やお魚も漬け込むだけでおいしくなる万能調味料です。微生物や消化酵素が活発に働いているので消化されやすく、胃腸への負担も軽くなります。

+MISOねぎ

特醸天然味噌と手切りのネギをフライパンでじっくりと炒めて煮込んだ手作り調理味噌。ごはんのお供はもちろん、焼いた油揚げの上にのせたり、クリームチーズと混ぜてクラッカーにのせたりするのも、おすすめ!

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坂寄さんは青源本店で発酵料理教室の講師も担当しています。

「発酵料理に親近感を持ってもらえて、普段の生活に取り入れることができるようなレシピにしたいと思っています」坂寄さん。教室は「手軽に本格的な料理ができる」「発酵や食材、調理に関する豆知識、雑学がためになる」「坂寄さんの雰囲気が親しみやすい」と大評判です。

 

(む)どんな思いで発酵食品に向き合っていますか?

(坂)発酵食品って生き物なんです。私は自宅では果物から天然酵母を起こしているのですが、ビンのふたを開けた時にシュワっと音がする。「あぁ、酵母たちは今日も元気だなぁ」ってかわいさが増すんです。ぬか床教室の時なども、参加した皆さまに「かわいがって育ててあげてください」とお声掛けしているんです。

(む)わかる気がします。私も味噌汁を作る時に、具材を煮込んだお鍋の温度を下げてから味噌を入れるようになりました。味噌の中で微生物たちが生きていると思うと、つい(笑)

(坂)発酵食品って奥が深いですよね。それに家族に食べさせていて安心感があります。なるべくシンプルでおいしいものを食べてほしいから。

(む)塩麹や甘酒などは手軽に使えておいしくなる、かつ健康的なのがうれしいです。

(坂)塩の代わり、とかではなく、塩麹を使うからおいしくなる、味噌を使うからおいしくなる。発酵食品の価値は、とても大きいと思っています。

(む)以前から発酵食品に関心があったのですか。

(坂)私はパン作りが趣味で、天然酵母から沼に入りました。発酵料理のレシピの考案は未知の世界を開拓するようなおもしろさがあります。まるで化学の実験をしているみたい。

(む)計算通りにはならない。まさに「生きている」からこそのおもしろさがあるのですね。

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坂寄さんが講師を務める直近の教室は「味噌アレンジ教室」(10月31日)、「発酵食品アレンジ教室クリスマス編」(12月5・15日)が予定されています。

参加希望の方は青源本店(028-633-3335)までご連絡くださいませ。

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