21代目社長と社員でつくる! 400年の発酵屋ブログ
2022.11.20

ペディオの製法特許について

※青源独自の植物性乳酸菌「ペディオコッカスアシディラクティシーAS19

いま世の中は、「乳酸菌飲料」の大流行の最中である。コンビニの棚にはずらりとそれらが並んでいる。だがその乳酸菌飲料のほぼ全ては「飲むヨーグルト」である。つまり牛乳をベースとした動物性乳酸菌によるヨーグルトに甘味料を加えて甘く飲みやすくした飲料ばかりである。
どの乳酸菌が優れているか、どんな効果があるかで大手メーカーが競い合っているが、その成分的な構成要素はいずれも同様である。

当社のぺディオも「乳酸菌発酵飲料」である。それに違いはないのだが、当社の乳酸菌はもともと米麹の中にいたもので、永年味噌蔵の中で味噌を作る時にも活躍していた植物性乳酸菌である。

その乳酸菌が「ペディオコッカスアシディラクティシーAS19」であるということが大学との共同研究で明らかになった。そしてその乳酸菌は自社の特有の菌であり、かつさまざまな機能性を持った乳酸菌であるということが判明しつつある。

製法特許というのは、モノを作るときの作り方や温度条件や環境に対して取得するものであり、製造方法を確定するものである。つまり製品そのものの特徴を担保したり主張するものではない。しかしこの商品が当社にしか作れない乳酸菌飲料であるということが特許庁によって認められたということは画期的なことであった。これがもし牛乳ベースの乳酸菌飲料だとしたら、特許として認められる技術のほとんどは既に大手メーカーに抑えられていて、製法特許は取れなかったであろう。

当社の「ペディオ」が、米麹の中で発酵する乳酸菌が造りだした飲料であり、砂糖や甘味料を使わない米だけから造られた植物性乳酸菌発酵飲料であるということが、当社の独特な技術に基づく乳酸菌飲料として、認められたということはありがたいことであった。

一方、製法特許を取るということはある意味手の内の一部を明かすことにもなる。さらに製法特許さえ持っていれば、当社の製品が保護される訳ではない。それでも製法特許を取得した理由は、「ペディオ」の独自性を明確にしたかったからである。これは特許庁が認めてくれなければできないことだが、約2年を費やしようやく認めて頂けた。
甘酒を二次発酵させて乳酸を造るということは日本酒を造る過程で古くから知られている技術である。それと全く同じことなのだとすれば、当社が特許を取ることは無かった。
当社のぺディオの製法は、お酒を作るための技術とは違う。また単に甘酒を乳酸発酵させただけでは、大して美味しくはない。あくまでも菌の機能性を活かすために「AS19菌」を増やして乳酸菌飲料を作るための手法である。この度取得したやり方が当社のぺディオの美味しさとプロバイオテクス飲料としての機能性の高さを決めている。

この製品はほかにはない青源独自の植物性乳酸菌発酵飲料である。当社にしか無い、他所では作りえないものだと断言できる。

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